‡Title

□金持彼氏と庶民彼女<完結>
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1.お湯を入れて三分



なんとなぁく、彼は世間知らずだなぁと思っていました


街中でひったくりに遭い
会社の重要な書類の入った鞄が目の前を通り過ぎ
クビ!?どうしよう!?と途方にくれていると、
前方でガッシャーンと賑やかな音が響いてそちらに視線をやれば
ひったくり犯のバイクを横から蹴り飛ばしたのか片足立ちでバイクをそのまま踏みつけ
私の鞄を拾い上げトコトコと近寄り
ニッコリと微笑んで

『はい、これ君のでしょ?』

と差し出してくれた彼


会議があるから、その時は急いでいたけど、きちんとお礼をしたくて連絡先を交換し
後日、彼の希望するスイーツ食べ放題を奢り
それから何度か互いの趣味でもあるスイーツ店巡りを一緒に行くようになり
彼から告白されて付き合うようになった

のだが…
どうにも彼、キラは世間知らずと言うか…少し、ずれている…

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