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□Swimming
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「っぷはぁ…ふう…
もうこんな時間…」
「ラクス、今日はもう終わる?」
最後にと交互にタイムを計っていた二人だが、ラクスが壁に手を付き顔を上げると部活の時間も残り少なく、もう一本泳げる程の余裕が無かった
プールから上がりルナマリアからタイムを聞き、記録簿に書き込むと互いのタイムを見て反省点を話し合う
シャワールームに向かい、また後で、と手を振りそれぞれ個室に入る
それを見ている人影に気付く事無く…
目を閉じ暖かいお湯の雨に打たれながら肌に付いた塩素を流す
シャンプーを取ろうと手を伸ばすと何か暖かいモノが触れ驚いて目を開き背後を確認する
「…キラ、さん…?」
「やあ、シャンプー取ろうとしたの?
僕が洗ってあげるよ」
ニコニコと微笑んで話す彼に驚きに思考の定まらないラクスはされるがままに抱きすくめられる
温水とは言え、長時間浸かって微かに冷えた肌に熱い肌を押し付けられハッとなり距離を取ろうとするも
狭い個室のシャワールームではそれほどの距離も取れず直ぐ様向かい合わせで捉えられる
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