□人生は小説よりも…
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ピンポーン

チャイムの音にインターホンを確認し、彼女だと分かれば中へと促す



「あ、あの…本当に、私なんかが評価していいんでしょうか…?」

「うん、君にして欲しいんだ
カガリは本を読まないし…
自分だと、欲目があるから正確な評価が出来なくてね」

笑いながらリビングのソファに座らせ、紅茶を出す
テーブルの上に無造作に置かれた原稿が気になるのか、チラチラと視線が向うのについ吹き出してしまい
読んで構わない、と告げたら嬉しそうに微笑んで失礼します、とそっと丁寧に原稿を手に取り目で文字を追っていく


今時の子は無防備だなぁ、と暢気に考えながら薬をラクスの紅茶にだけ垂らし前に置けば
ありがとうございます、と何の疑いも無く口を付ける



徐々に、ラクスの様子が可笑しくなってきたのを眺めながら自分の紅茶をすする



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