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□人生は小説よりも…
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今回の小説は依頼のあった初の官能小説。
自分とラクスに置き換えてみたらすんなり書けたそれを新作としてラクスに評価させる為に読ませている
当然そういったシーンも依頼通り、ふんだんに詳細に盛り込んである
そして、ラクスの紅茶には先程媚薬を混入させてある
既に効いてきた様子のラクスはずっと足をモジモジさせている
「どうかな?やっぱり、描写が甘いかな?」
「はぇ!?あ、あああ、あの…えと…」
耳まで真っ赤になりながらも文字を追う事を止めない彼女に問いかければ上擦った声が返される
「ノーマルなプレイしか書いてないけど…
もしかして、今時の子ってもっと激しいセックスなの?」
「せ!?…し、知らない、です…」
プイ、と顔を反らしてしまう彼女に急ぎ過ぎたかな?と苦笑浮かべると躊躇いがちに言葉が続けられた
「こ、こんなの経験…した事無いですから…
これが、ノーマルとかも…解らない、です…」
力になれなくてごめんなさい、と謝る彼女に口角が自然と上がる
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