□危険な二人
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仕事を終え帰宅すると、部屋の明かりが灯っている事に気付き小走りでエントランスを抜け
最上階で停まりなかなか来ないエレベーターを待ちきれずに階段を三階まで駆け上がる

玄関の前に立ち、あえて鍵は出さずにチャイムを鳴らす

中からパタパタと足音が聞こえ頬が緩む

ガチャ

「キラ!おかえ「ただいま!!」…お帰りなさい」

扉を開き満面の笑みで迎えるラクスについ言葉を遮って抱き締める

しょうがないですわね、と笑いながらも頭を撫でてくれるラクスに擦り寄りながら玄関に入り扉を閉める

そのまま後ろ手に鍵を閉めつつ、チュッと軽いリップ音を響かせて何時ものただいまの挨拶をする


「今日はラクスのが早かったんだね?」

「えぇ、私の部署がフロア清掃の日なので定時に帰るように言われましたの」

ご飯出来てますわ、と言いながらキラの鞄を受け取り、脱いだスーツをハンガーに掛ける

「そうだったんだ。
わぁ…相変わらずラクスの料理は美味しそう…!」

部屋着に着替え、テーブルに並べられた夕飯を食べようと定位置に座る



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