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□シスター・コンプレックス
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今日は人生で一番最悪な日だ
たった15年しか経っていないけど
後にも先にもこれ以上最悪な日は来ない筈だ
「ふふ…あら?もう飲み終わってましたのね。ごめんなさい、気付かなくて
今お代わりの紅茶用意しますわね?」
「あぁ、気にしないでいいよ?」
原因は目の前で仲良く話す二人…
て言うか、片方にある!
「はは、いやぁ、まさかラクスがこんな素敵な彼氏を連れて来るとは思わなかったよ
てっきり、恋愛に疎い娘だと思っていたからね」
「もう、お父様ったら」
和やかに談笑する親父と姉ちゃん…
そして、姉ちゃんの彼氏とか言う奴…
「けっ…親父も姉ちゃんも、見た目に騙されてるだけだって
ぜってーこいつ録な奴じゃねーよ」
「まぁ!シン!そういう事言わないでくださいな?
ちゃんと、キラに謝ってください」
「なんで俺がこんな奴に!!」
「こら、シン!!」
親父と姉ちゃんに怒られても絶対にこいつにだけは謝りたくない!
「いいんですよ、お父さん。ラクスも、ね?
きっと、急に大好きなお姉さんの彼氏が泊まりに来て戸惑ってるんだよ」
何あんたが俺の代弁してんだよ!?
と思いつつ、付き合ってられないとリビングを後にし自室に戻る
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