□シスター・コンプレックス
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夜、夕飯も一緒に取らず部屋に隠っていた俺は
空腹感にキッチンで何か探そうと自室の扉を開け、足元のトレイに気付く

トレイの上にはおにぎりと漬物、卵焼きが置いてあり姉ちゃんの字で食べるようにと書いてあった


有り難くそれを頂き空腹を満たすと
徐々に、自分の言動がいかに子供っぽかったかを思い出す

「…俺だって彼女いるのに…
姉ちゃんはダメって…それはない、よな…」

俺の好きな甘い卵焼きを食べながら小さく呟き
謝りに行こう、と思い立つ


夜遅かったけども、おにぎりが暖かかったし
まだ起きてるんだろうと姉ちゃんの部屋に向う


「ね、姉ちゃん…あの…」

微かに開いた隙間から光が漏れていて、やはり起きてるんだと思ったが
顔を合わせるのはなんだか恥ずかしくて扉越しに声をかける

しかし、返事は無く、もしかして電気つけっぱで寝ちゃったのか?と室内を覗く



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