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□コンプレックス・ブラザー
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「…ケッコンオメデトーゴザイマス…
ステキナシンキョッスネー、オシアワセニ」
「あはは、シンくん、棒読み過ぎ
本音じゃないってバレバレだよー?」
あの忌々しい出来事から数年
まんまと姉ちゃんと結婚しやがったキラ・ヤマト
姉ちゃんが幸せなら、と涙を飲んで認めてはやった
絶対に言わないけど
今日は姉ちゃんに新居に遊びに来て欲しいと言われやって来たら
キラまで休みだとかで居やがった
「クソッ…姉ちゃんだけだと思ったから来たのに…」
「残念でした〜
シンくんが今日来るって聞いたから有休取っちゃった。えへ」
男がえへ、とか言うんじゃねーよ気持ちわりぃ…と内心思いつつ
姉ちゃん手製のアイスティーを啜る
「気持ち悪いとは酷いなー、可愛い義弟が来るって言うからわざわざ有休取ったのに
僕の為にありがとう、お義兄さん!とか言えないの?」
「勝手に人の心読んでんじゃねえよ!!
俺、一言も休めって言ってないよな!?
あんたが勝手に休み取っただけじゃねえか!!」
コイツと話してるとなんか調子が狂う気がする…
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