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□彼女は〇〇〇
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俺に新しい母さんが出来る少し前の話…
主役は俺の育ての親、キラと
新しい母さん、ラクス
時期は去年の今頃、中学3年に俺が進級した頃
3年になり、高校受験という壁がはっきりと姿を見せ始めた頃
俺、シン・ヤマトは高校には行かず就職してキラの負担を減らしたいとか思っていたけど
キラに『高校は行くようにじゃないとアスカさんに顔向け出来ない』と言われ
それなら学費の安い所に…と的を絞り進路を考えた
「就職に有利な資格が取れる所か…
学費が安いか、だよなぁ…」
学校で閲覧自由の高校案内を真剣に読んでいると
家の近くで資格取得可能、更には学費が安いと言う最高な条件の学校を発見した
担任に話をすると、来週の土曜日に学校見学会が開かれるらしいから即申し込みを済ませ帰宅する
「あ、キラ、俺来週の土曜出掛けるから」
「え?何で?友達とどっか行くの?」
キラが作ってくれたお世辞にも美味いとは言いにくい夕飯を食べながら告げれば不思議そうに返される
「ん〜…いや、志望校の見学会があるっていうから行こうかと思って」
「へえ…それ、僕も行っていいの?」
「は?まぁ、キラは俺の保護者だから平気だとは思うけど…」
何で、と問いかければニッコリと無邪気に微笑んで
「僕、土曜日暇だから暇つぶしに行きたい」
と言われた
そんな感じでキラの同行が決まった見学会当日
定期的に見学会をしているらしく、あまり混雑していない事に安堵しつつ高校の教諭に従って見学を進める
着いて来た保護者は一緒に回っても、部活を邪魔しない程度に見学しても自由にして構わないと言われ
キラは自由にふらつくと言って居なくなった
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