□家族は〇〇〇
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ある日、思い切って彼女のルナマリアと幼馴染みのレイに相談してみた

二人ともキラとの関係や結婚の事を知ってる
(但しルナは相手が会長だって知らない
レイは会長とも知り合いだったからそっちから聞いたらしい)

「まあ、シンが悩むのも無理ないわよねぇ…
キラさんが子持ちとはいえ初婚同士なんでしょ?
女の私としたらやっぱり少しくらい新婚気分は味わいたいけど…」

「キラはシンを追い出したりしないだろう」

レイはあんに会長も込みで言ってるのが解り頷く

「そこなんだよ…
二人とも俺も一緒にいるのが当然って言ってくれるんだけど…
やっぱさ、新婚だし二人きりにしてあげる為にも俺は一人暮らしをするべきじゃないかと悩むんだよな」

バイト代で生活費としてキラに渡した分以外は必要経費を除いて全部貯金
今までの貯金と合わせれば何とかなるはず…とは思ってるけど
多分キラの許可が下りないだろうな…とまた溜め息が溢れる



今日もバイトを終えてから帰宅する

客が途切れず予定より二時間も残業してしまった

まだ店は混んでたが年齢の問題で途中で上がらせてもらった

「あ、やべ…連絡入れてなかった…」

家の近くまで来て残業した事を連絡してなかった事を思い出す

まぁ、帰って謝ればいいか今頃夫婦水入らずかな、と車庫にチャリを停め鍵を開けて家に入る

すると玄関で二人と鉢合わせた

キラは既に私服に着替えていて今まさに出掛けようとしてる姿
会長は携帯と子機を片手に不安気な表情

「えっと…ただいま…
あれ、キラ、コンビニでも行くの?」

「し、シンくん…
予定帰宅時間より…ずっと遅いし…連絡取れないし…
心配したんですからね!
ちゃんと帰る前に連絡しなさい!」

初めて家での会長に叱られ呆然と目を瞬かせる



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