□一生一度の〇〇〇
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無事、母さんこと会長の卒業式を終え
いよいよ次は結婚式の準備に取り掛かる

卒業式にキラがお迎えに来て家モードのラクスが喜んで抱き着いたのを見て
学校中が騒然としたのもまだ新しい記憶

翌日、俺が囲まれ根掘り葉掘り聞かれたのもまだ新しい記憶…

ラクスは進学せず家庭に入ると専業主婦に
理由の知らない先生方は願書を出さないラクスのせいで胃に穴が開きかけたとか…

専業主婦をやりながら、自宅で資格を取るつもりだと
家では笑って話していたが、確かに知らなきゃビビるだろう…

「ただいま〜…」

終業式を終え明日からは春休み、と軽い足取りで帰宅すれば慌ただしい様子の我が家

今日は仕事も休みなキラとラクスが二人して大量のアルバムを引っ張り出して写真を散らかしている

綺麗好きな母さんにしては珍しいと思ったがきっと挙式関係だろうと着替えに向う

家着に着替えリビングに改めて現れるとラクスが微笑んで挨拶をし飲み物を用意しに立ち上がる

「シン、お帰り〜」

「ん、ただいま
父さん達何してんだ?」

「披露宴で、昔の写真使うって言われてね…
どれにするか選別中どれがいいと思う?」

「何で俺のやつ見てんだよ!?」

そこにはキラに引き取られた頃に取った俺の写真ばかりが並べられていた

「いやぁ、やっぱり息子と取った写真ってのが良いかなぁって」

「シンくんとの思い出話とかたくさん聞いちゃいましたわ」

「何で軽く俺が辱しめ受けてんだよ…」

ラクスが用意してくれた紅茶をすすりながら溜め息混じりに呟く


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