□コンプレックスシスター
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「実は、お父様とシンにお話がありまして」

もしかして、遂にキラのダメさに気付いたのか!と
ワクワクしていたらなにやら紙切れを出された

「商店街の福引きで特賞の温泉旅行が当たりましたの
ご家族四名様なのですが私とキラだけでしょう?
なのでお誘いですわ」

特賞取ったの姉ちゃんだったのか、と納得しつつ
行くかは親父に判断を仰ぐと告げる

「そうだ、俺その福引きですき焼き肉当てたんだよ
姉ちゃん呼んですき焼きにするつもりだったんだけど」

「まぁ!ありがとうございますわ。
キラにも連絡しておきますわね」

バレないように小さく舌を打ちつつ夕飯の支度をする


親父とほぼ同じくらいの時間にキラも真っ直ぐこっち帰って来たらしくスーツのまま現れた

「くそっ…スーツ似合うなよ!」

「あれ?それ、誉めてるよね?」

あはは〜と笑いながら食卓に座る

温泉旅行は親父が二つ返事で了承したので俺も行くのが決定


「あ!キラ!お前肉そんなに食うな!!」

「シンくん、野菜ちゃんと食べな?」

「お前も野菜食ってないだろ!?」


「ふふ、キラもシンも仲良しですわね」

「はは、本当の兄弟みたいだな」

姉ちゃんと親父の目は可笑しいのか!?と思いながらその日の夕飯は終わった



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