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□コンプレックスシスター
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そして旅行当日
キラが車を出してくれたので結構快適だった
宿に着くと二部屋用意されていて
部屋割りは俺と親父、姉ちゃん夫婦となった
正直ちょっと心配だがさすがに外では変な行動も起こさないだろうと気を緩め温泉を楽しんだ
料理も美味しかったし、親父なんかは久しぶりの旅行でテンションが上がったのか
飲み過ぎたと夕食の後、直ぐにぐっすり眠ってしまった
景色の写メを彼女のルナに送りメールをしつつ、夜も更けた頃
もう一度温泉に入ろうと思い立ち用意をして出る
もう遅い時間だから隣に声はかけず真っ直ぐ浴場に向う
風呂には誰も居らずのびのび入れた
「ふはぁ…そういえば、露天風呂もあるって言ってたよな…」
キラと親父が夕飯前に入って来て内風呂にいた俺に絶賛してたな、と思い出し
興味を惹かれて露天風呂に向う
もし万が一、と考えて腰にタオルを巻いて露天風呂に続くドアを開ける
少し奥にあるようで夜風が温泉で火照った体に気持ちよかった
足湯が通路代わりになっていて歩きながら露天風呂に向う
左右に咲き誇る花が月明かりとオレンジのライトに上下から照らされ目を奪われる
露天風呂が近付くに連れて水音が聞こえる
「誰か入ってんのか?
てか…泳いでたりして…」
バシャバシャと騒がしい音に
一人だからってテンション上がったのか?と思いつつ
どんな奴だと入り口から覗き込む
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