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□【恋に頑張る10のお題】<完結>
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08.大切な想いだっていう事に気がついて、一層愛しくなった
文化祭の準備で忙しくなると必然的に帰りも遅くなる
女子部の方が遥かに速い時間に切り上げているのに
毎日必ずヤマト君は送って行く、と女子部の校門から家の門までを送ってくれた
周りからは『付き合っているの?』なんて聞かれたけど
上手く答えられなくて
『違います』とだけ答えると
友達は不思議そうに首を傾げていた
毎日、図書室と帰り道で話す。夜はメールや電話
自分でも、良く話題が尽きないな、って思ってしまう
あんなに苦手だった男性とこんなにたくさん喋れるなんて想像していなかった
でも、やっぱり町や駅でヤマト君以外の男性が近くにいると心臓がドキドキして、緊張してしまう
ヤマト君が隣に居る時は違うドキドキと緊張をしてはしまうんだけど…
「それで、その時にアスランがね…」
「まぁ…ふふ…」
図書室でいつものように話をしていた時
迷惑にならないように気をつけながら楽しい話につい笑ってしまう
すると、近くに影を感じた
「あ、あの!キラ君!少し、いいですか!?」
顔を真っ赤にした女の子
クラスが違うから名前は知らないけれど、体育の時に見た事ある気がした
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