‡Title

□【恋に頑張る10のお題】<完結>
16ページ/31ページ


「な、なん…なんで…?」

「CD買いに来たらラクスを見付けて
一人っぽかったからつい声かけちゃったんだ
迷惑だったかな…?」

苦笑気味に首を傾げる彼に慌てて首を振り否定する

「め、めめ迷惑なんかじゃないです!
あの…お休み、なのに…
ヤマト君に会えて…嬉しい、ですわ…」

ちょっとだけ勇気を出して気持ちを伝えたら
頬を赤らめ嬉しそうに笑うヤマト君と目があった

「っ!!僕もラクスに会えて嬉しいよ
もし良かったらこれから一緒してもいいかな?」

「は、はい!」

休日をヤマト君と過ごせるなんて!とお誘いに勢いよく頷いてしまった

「髪飾り、選んでたの?」

「あ…は、はい…
その…シンプルなゴムじゃなくて…
可愛いの、欲しいなって…」

「そうなんだ
あ、これ、さっき悩んでたの買ってあげる」

そう言って悩んでいたリボンと髪留めを両方手に取るキラを慌てて引き留める

「そ、そんな…悪い、です!」

「いいからいいから
今日付き合ってもらうお礼みたいなもんだと思って?」

「そんな…!」

寧ろ付き合ってもらうのは自分の方なのに!と思っている間に素早くレジを済ませてしまう

「はい、プレゼント」

「本当に、ごめんなさい…」

「いやいや、そこは謝らないでよ」

「あ…ありがとう、ございます…」

渡された包みを抱きしめて、ありったけの感謝の気持ちを込めて微笑んで言えば
ニッコリと笑って頭を撫でてくれた

ビックリしたけど、胸がポカポカして
だけど直ぐに手を離されてもっと頭を撫でて欲しかったな、なんて思ってしまった



.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ