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□【恋に頑張る10のお題】<完結>
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「お、お礼…何か…
ヤマト君、欲しいの…あります、か?」
「え?お礼なんて良いよ」
ケロリ、と返すヤマト君にそれでは気が済まない、と食い下がれば
少し考えた素振りをして一つ、言ってくれた
「連絡先、交換して欲しいかな」
「え…そんな事で、いいんですの…?」
寧ろ自分が聞きたくても勇気が無くて聞けなかった内容なのに、と思いつつ
目をパチクリさせたら深く頷かれる
「ラクスが良ければ、だけど…
図書室以外でも…メールとか、電話とかで話したいなって…駄目かな?」
「だ、駄目なんかじゃ…無いです…
私も…ヤマト君と、もっと…お話したいなって…」
頬を赤らめて懸命に話せば嬉しそうに微笑んで携帯を取り出し、赤外線通信
その後、一緒にCDショップを眺めてお茶をして帰宅
「はふ…まるでデートみたいでしたわ…
まさか送ってくれるなんて…」
家に帰り部屋着に着替えベットに腰掛け、夢のようだった一日を振り返る
ブブブ…
マナーモードのままの携帯が着信を知らせ慌てて開けばメール
《さっき家に着いたよ
今日はラクスと二人で歩けて楽しかった、ありがとう
追伸
私服、似合ってて可愛かった
-キラ・ヤマト-》
「〜〜っ!!」
まさかこんな爆弾が来るなんて!
一生懸命考えて文章に満足してから漸く返信してそっとボタンを操作する
アドレス帳の【キラ・ヤマト】の文字が輝いて見えた
占い、当たってたかも!!
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