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□【恋に頑張る10のお題】<完結>
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綺麗な紫水晶の瞳と
男性にしては長めの鷲色の髪
ネクタイは同じ学年の物だと気付いたけれど、
今まで異性に興味を示してこなかったせいで誰か解らない
もう一度、ちゃんとお礼を言いたいのに面会希望も出せない…
落ち込む気持ちを抱えて教室に入れば
何時もより遅い時間なだけあってクラスメートもたくさん登校してきていた
丁度ミリアリアを見付け
新聞部で学園で唯一、生徒会以外で両校舎を自由に行き来する事の出来る彼女なら…と
理由と彼の特徴を話せば直ぐに情報をくれた
男女共に人気のある生徒で
キラ・ヤマトと言う名前だと教えられた
お礼を言う為にも面会希望を出したかったけれど
人と目を合わせないで済むからと着けている分厚いレンズの眼鏡
髪も普段は三編みで今日は急いだせいで耳の下で二つに縛っただけ
飾り気なんて全然無い
第一、男性と上手く話す事の出来ない自分が
面会室で二人きりでちゃんと話せるのだろうか…
今まで気にした事も無かった男性恐怖症が
こんなにも厄介な症状だったなんて思いもしなかった
だけど、もう一度彼に会えるなら…
この男性恐怖症もなんとか克服してみせる、と密かに誓うのでした
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