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□【恋に頑張る10のお題】Side−K<完結>
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06.おまじないに頼るだけじゃダメってわかってるけど……
朝、母さんから渡されたお弁当を鞄に仕舞い家を出て
駅に着くと電車を待つ間にラクスにメール
直ぐに返信を知らせるように携帯が振動する
《おはようございます
満員電車、頑張ってくださいねp(^-^)q
私はさっき教室に着いた所ですわ》
ラクスからのメールに返信しようとすると電車がホームに滑り込み
仕方なく携帯をポケットに仕舞い乗り込む
学校に着き教室に入ると携帯が振動して
ラクスかな?とワクワクしながら携帯を開くと、双子の姉のカガリだった
《すまん!間違えて、キラのノート持って来たみたいだから休み時間に渡したいんだけど…》
鞄の中を確認すると、確かに午後の授業で使うノートの名前がカガリになっていた
《了解。休み時間は大体図書室に居るから、持って来て》
それだけを返信して授業を受ける
休み時間に本とカガリのノートを持って図書室に向う
受け付けに本を返して何時もの指定席に
また携帯が振動して確認すると
カガリが僕を見付けられないと言って来たから場所を教えると直ぐに現れる
「いやー、悪いな!
これ、キラのノートな」
「いや、僕も確認しなかったのが悪いし」
ノートを交換して正面
ラクスがいつも座る席にカガリが座る
「図書室なんて初めて来たよ!キラは良く来てたのか?」
「僕も最近来始めたばっかだよ」
「あぁ、あの気になるって言う女の子に会いに来てるんだったな?
その子の為に苦手な活字まで読むんだもんなぁ」
「煩いなぁ…ラクスが選ぶ本は凄く面白いから平気なんだよ」
からかうように笑うカガリの頭を軽く小突いて話をしていると携帯が振動する
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