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□【恋に頑張る10のお題】Side−K<完結>
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07.ゆ、夢にまで出て来ちゃったよ! ちょっと、恥ずかしいカモ
『ん、んぅ…ヤマ、ト…く…』
『はぁ…ラクス…ん…』
トロン、とした瞳
艶やかな桜色の唇
甘い香り、柔らかな肉体
その全てが自分の手の中にある
『ぁ…ん…ふ、ヤマトく…ダメ…』
自分の手が彼女の制服のボタンに触れ…
ジリリリリリ!!
「うわあぁぁぁ!?」
突如鳴り響いた轟音に飛び起きる
「キラー!何時まで寝てるの!?
遅刻するわよ!!」
階下から母、カリダの怒声が響きようやく理解する
「…ゆ、夢ぇ…?」
あんなに最高な夢そうそう見れないのに…と落胆しつつ、制服に着替える
いつか、正夢になればいいなぁ、と思いながら朝食を食べ登校する
何時ものようにラクスにメールをして、授業を受け
休み時間には図書室へ…
昨日の欲望に負けかけた事には下手に触れない方が良いだろう、と自己判断したが
場合によってはきちんと謝罪しなくては、と覚悟を決め指定席に向う
既にラクスは居て、ほんの少し
居なかったら…と不安だった気持ちもありホッとする
「ラクス!」
「あ、ヤマト君……っ!!」
本から顔を上げ目があった瞬間、一気に顔が赤くなり固まってしまったラクス
やはり下手に触れない方が良いだろうと再認識して話題を振る
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