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□【恋に頑張る10のお題】Side−K<完結>
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「へぇ、ラクスのクラスは喫茶店なんだ?」

「は、はい…その…私は、男性が苦手…なので…
接客しない…調理担当、なんですの…」

「ラクスが作るの?」

ウエイトレス姿を見れないのは残念だが、他の男の目に晒されないし
何よりラクスの手料理を食べれるなんて最高の店じゃないかとドキドキしながら問いかける

コクン、と頷かれ直ぐ様遊びに行く!と宣言する

持ち帰りって出来るのかな…とか今から考えてしまう

「や、ヤマト君の…クラスは…何を、します、の?」

「ん?確かお化け屋敷って言ってたかな?」

「まぁ…お化け屋敷…」

問いに先日のHRで決まった内容を教えれば困ったように眉尻が下がった

もしかしたら、お化け屋敷は苦手なのかもしれない…

決めたアスラン後で覚えてろ…


そんな事より、もっと重大な事が気になる

ラクスは誰かと回るのだろうか…

「えっと…もし、良ければ、なんだけど…
文化祭当日、一緒に歩かない…?」

「え?」

意を決して誘えばキョトン、として目をパチクリさせている

「あ、い、いや…もう先約が居るなら無理にとは言わないんだけど…」

期待して恥ずかしい…と思いながら慌ててフォローを入れる

すると首を振って否定される

「せ、先約なんて…居ない、ですわ……
んと…わ、私…私も…ヤマト君と…文化祭、歩きたい…です…」

頬を赤らめてモジモジと話す彼女に胸が高鳴る

「良かった!約束ね?
近くなったら詳しい時間とか決めようね」

勢いに任せて約束!と微笑んで互いの小指を絡ませ指切りをする

細く華奢な指は自分のとは全然違くて
簡単に折れてしまいそうだった

もっと触れて居たいと思った時、休み時間終了のチャイムが鳴ってしまった

廊下に出るとまた明日、と言い会釈をするラクスに
慌てて告げて居なかった事を告げる

「あ、最初に涙で焦って言えなかったけど…
その髪型も似合ってる
可愛いね」

「っ!!」

顔を真っ赤にさせて固まるラクスに
うん、やっぱり可愛い、と再確認して教室に向かうキラだった

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