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□【恋に頑張る10のお題】Side−K<完結>
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「キラ!」

「カガリ」

「っ!!」

背後からカガリが来て声をかけられ振り向けば、ラクスの肩が大きく震えた

もしかして、自惚れてもいいんだろうか、とまた期待してしまう

「あ、そうだ…
ラクスはクラス違うから知らないよね?
この子はカガリ、僕の双子の姉さんなんだ」

期待してしまうのを悟られないように気をつけながら
然り気無く誤解を解こうとカガリを紹介する

「宜しくな!キラが最近本を読むキッカケの子だよな?
っと…悪い!
もっと話したいけど担任に呼ばれてるんだ」

「……あ、ね…?」

何時もの人懐っこい笑みで挨拶をしたカガリは
直ぐに慌ただしく廊下を駆けて行った

ラクスは目をパチクリさせて戸惑っているから肯定するように頷いた

ぽかん、としていたかと思うと
徐々に頬が赤くなって照れるラクス

どうやら、誤解は解けたようだと一安心する

そしていつもは俯いて隠される、照れて困った顔が
僕が押さえているせいで今は晒されている

頬を赤らめて目線を泳がせるラクスが可愛くて

もっと間近で見たくて誘われるように顔を近付ける

ラクスの吐息がかかり後少しで互いの唇が触れるといった瞬間
チャイムが鳴り響く

「っ!!…やば、戻らなきゃ…
じゃ、またメールするね!」

慌てて顔を離して、何も無かったかのように装ってその場から駆け出す

「……あっぶなかったー!!
…はぁ…なにやってんだよ、僕…」

危うくあのままキスしてしまう所だった…

そんな事したら嫌われる、よな…と思いながらも
キスをする距離だったのに嫌がらなかったラクスにも驚いた


「……ラクスの吐息が忘れられないとか…
変態みたいじゃないか…」

授業中、頭を抱えるキラが居た


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