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□【恋に頑張る10のお題】Side−K<完結>
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08.大切な想いだっていう事に気がついて、一層愛しくなった
文化祭の準備も佳境になり、帰宅時間が遅くなった
男子部はかなり遅くまでやっているけど
僕はラクスを送る為、と早く帰っている
他にも彼女を家に送る為や用事等もあるから、実質残っている人数は少ない
ラクスに会いに行く休み時間以外は準備に費やしている為
何とか文句は言われずに済んでいる
試作品、とほぼ毎日ラクスが何かしらの食べ物を持って来てくれるのも最近の通例になっている
家でラクスから借りたタッパーを洗っていたら母さんからお返しに、とお菓子を詰められたりもした
「それで、その時にアスランがね…」
「まぁ…ふふ…」
図書室でいつものように話をしていた
互いに声を潜めながらクスクスと笑いあっていた時
真っ直ぐ近付いてくる気配に気付いた
「あ、あの!キラ君!少し、いいですか!?」
真横に立ち顔を真っ赤にして図書室なのにボリューム調節を間違えている女の子
「…なに?」
全く知らない子にいきなりラクスとの話を遮られ
つい、態度に出してしまいラクスが目を瞬かせていた
「え…っと…此処じゃ、ちょっと…」
チラチラとラクスに視線を送りながら告げる彼女
告白か、と解り内心は行きたく無かったが
ラクスの前でそういった話をするのも嫌だったから仕方なく念を押す
「……解ったよ…
あまり、時間は取るつもり無いけど?」
「それでも、いいから…!」
食い下がる女の子に小さく溜め息を吐いて立ち上がれば
目的は半ば達成されたとばかりに嬉しそうに笑う女の子
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