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□【恋に頑張る10のお題】Side−K<完結>
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「ごめん、ラクス…ちょっと行ってくる
直ぐに戻るから」

「あ…えと…私の事は、気にしないで…ください、な?」

申し訳なさそうに告げれば目線を泳がせそのまま俯いてしまい
最初の頃のような態度で返されてしまった

最近は漸く話をするのに慣れてくれたのにな、と苦笑気味に席を離れ廊下に出る


「キラ君、こっちに…」

「女子部に入れる訳無いでしょ
此処で限界」

図書室の扉の前の窓際に寄り掛かれば
女の子は女子部の方を指差すけれど首を振って拒否を示す

動こうとしない僕に微かに戸惑っていたが
図書室の扉を閉めてしまえばシン、と静まり返った廊下に納得したのか正面に向き直る

「あの!ずっと、入学した時から見てました!
好きです!付き合ってください!!」

頬を染めてはいるものの、微かに自分に自信を持っているのが解る彼女

入学した時から見ていたと言われてどんなに記憶を探っても解らない

「ごめん、僕は君の事を良く知らないから、付き合う事は出来ない」

「っ……な、なら…!私を知って貰う為にも、面会希望を受諾して!」

「それは無理」

はっきりと交際を断ったのに尚も食い下がる彼女の言葉に反射的に拒否を示す


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