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□【恋に頑張る10のお題】Side−K<完結>
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「どうして!?さっきの子とは会ってるのに!!」

「…あのさ、君だって、良く知らない人と会うのと好きな子と会うのだったら
当然好きな子を取るでしょ?」

僕の言葉に少し間を置いて理解したのか恐る恐る問いかけてくる

「ま、まさか…あの子が…キラ君の好きな子、なの…?」

「うん、大好き
愛してるって屋上から叫べるくらいに好き
だから、君の気持ちには応えられない」

再度、断ればガックリと肩を落とし、目に涙を溜めて
それでも、『お幸せに』とだけ告げて女子部の方へと廊下を駆けて行った


彼女の姿を見送ってから図書室に戻り指定席へと向う

ぼんやりと外を眺めるラクスを見て胸が高鳴るのを押さえながら歩み寄る

「ラクス、お待たせ」

「ヤマト君…もう、大丈夫なんですの…?」

意識の中に入りたくて声をかけながら定位置に座れば
ラクスの視線が窓からしっかりと自分へと移る

「うん、何か…面会拒否の理由を聞かれただけだった
忙しいし…それに何より、面会希望受けてたらラクスとの時間無くなっちゃうからね」

きっと告白だと気付いているんだろうなと確信しながらも肩を竦めて話す

そこにほんのりと本音を混ぜ込ませれば目を瞬かせて
少しして頬を赤らめて花のように微笑むラクス

「えへへ…独り占め、して…申し訳ないですけど…ヤマト君といっぱいお話出来て、嬉しい…ですわ…」

「っ…僕もラクスを独り占めして話できて嬉しいよ」

ラクスの言葉に頬がだらしなく緩む



そして僕はひっそりと決意する

文化祭で、彼女に思いを伝えようと…


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