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□【恋に頑張る10のお題】Side−K<完結>
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「ごめん…もう、君にちょっかいかけたりしないから…安心して…?
男が苦手なのに…無理させてごめんね?」

いくら謝っても足りないだろうと思いながら
彼女の為に自分の恋は諦めようと決意する


「ま、待って…!待って、ください…」


微かに上擦った声と共に
ガタン、と椅子を鳴らして勢いよく立ち上がるラクスに驚愕を露にする

ラクスがそんなに大きな声を出す所を見た事が無かった

「わ、私…無理してない、です…迷惑なんて思ってません…っ
ヤマト君と、お話、スゴく楽しくて…
いっぱい、もっともっと、お話…したい、って…思ってて…」

考えが上手くまとまっていないのだろう

何度もつっかえて、だけど視線だけは自分に固定されていた

また、自惚れそうになる気持ちを無理矢理押さえつける

「ごめんなさ…上手く、言えな…
わ、私…ヤマト君と…一緒に居たい…のに…
心臓がドキドキして…苦しくなって…
だから…さっきも…さっきも、ヤマト君が直ぐ側に居て嬉しかった、のに…
ドキドキが、聞こえたらって…恥ずかしくて……
わ、私、ヤマト君の事が…っ!!」


拳を握り締め意気込むラクスに
自惚れなんかじゃないんだと理解した途端
言葉を遮るように指で押さえる

どうして、と非難するような視線で見られつい、頬が緩む

「その先は…僕に言わせて…?」

「え…?」

意味が解らないのか目を瞬かせるラクスから
一度距離を取り、華奢な手を握る


自分より少し高い体温



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