Boy's Love.[短編倉庫]

□他
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「あー、そこに見えるワカメモジャは切原くん!」
 …殺してしまおうかと本気で思いましたマル。
「わ〜。そんな、殺気バリバリじゃあ可愛いのが台無しだよ〜。」
「ウザイ消えろ。」
「ええっ!?
清純くん超ショック〜。」
「…千石さん、死にたい?
あ、まさか自殺願望でもある?」
 瞳を充血させ、ギラギラと殺気丸出しで射抜くように、視線を浴びせる。
「ん〜、死ぬのはちょっと勘弁願いたいなぁ。
あ、切原君が上に乗ってアンアンしてる時に死ぬんだったら、ちょっと惹かれるなぁ。」
「あんた、本気で馬鹿だろ。」
「あー、いけないんだー。
先輩様をあんた呼ばわりしたー。清純怒っちゃうぞ。プンプン!」
 某ブリッコ芸能人のような仕草で頭を逆撫でしてくる千石に、本気でついていけなくなり、回れ右をする。「わ〜、赤也!
予想以上に、赤也が可愛いかったから、俺が満足するまで、まだ付き合って貰うよ?」
 それを何とか腕を掴んだ千石は、名前を呼び脳に直接響くように耳元で囁いた。



―――

不覚にも、名前を呼び捨てにさた事に照れてしまったんだ。


 
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