拙作、小説

□休職中に浮かんだこと/by惹小森 栗鼠人
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ノンフィクションショート
【なぜか。】



 なぜか、いつのまにか。
 気がつけば数をかぞえていました。

 ……4、5、6、7……

 ふた桁までは比較的カンタンにかぞえられました。
 でも、わたしの脳みそは数に弱いので三桁になるとかぞえるスピードがガクっと落ちました。
 途中でやめたくなりました。
 でも、せっかく100の台までかぞえたので、がんばって200を目指しました。
 いやになりながらもつづけました。
 かぞえるスピードは亀よりもはるかに遅くて、自分の無能さを情けなく思いました……。
 次の数はなんだろう? 前の数はなんだったっけ……?
 何回か、詰まりました。
 それでもなんとか、つづけました。

 ……197、198、199……

 200!

 ようやく、目標を達成しました。
 しかし、残ったのは徒労感だけでした……

おわり。
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