詞
□原罪
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原罪
月が照らす 無色の十字架
人の罪を 透かし見て
今日もあの部屋に
月灯りは 届くのだろうか
青いカーテン越しに
月夜に神の 黒い影
澄んだ色した 咎を背負う
今日も静寂の部屋
月灯りが 青く染めあげる
まるで漣のように揺れ
月を浴びて 夜半と知る
罪の証は 闇に隠して
今日もあの部屋で
懐かしい 望郷のアリア
ぜんまい仕掛けのオルゴール
月が暮れる 最果ての海
闇は遠く 還りゆく
朝は部屋に入り込み
美しい音色 仕掛けも止まって
また襲いくる無色な痛み