novel

□縁側
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「おろして〜〜」
「落ちる落ちる!」
「若っ‥総大将に似て‥いたずらが過ぎますぞぉーーー!!」

ってなことがあった後の午後。


[縁側]


「うぅ‥痛い。」
「あーもう動くなずれる」

ぐるぐる

「できたぜ!」
「‥‥‥」

足を縄で縛られ、あげく逆さに吊り上げられたものだから、雪女は足を軽くすりむいていた。

「でもさ、すり傷くらい包帯なんか巻かなくても‥」

「そうはいくまい」

「わっ!黒田坊?!いたの?」

「いたのだ。」

「雪女、お前、縄から降ろしてやった後うまく歩けなくてくじいたろ」

「えっ‥」

「ワシも見たぞ!」

「ば、バレてた?」

「隠し事下手だからなぁ雪女は。」

「‥そ、そっか‥」

うまく隠せたと思ったのにな、と雪女はつぶやいた

「‥‥‥」

「‥‥‥‥」

「‥‥‥‥‥」

「それより青」

「な、なんだ」

「貴様まき方下手だな」

確かに足にぐるぐる巻いただけになっている

「あぁ?!うるせぇな!細かいんだよお前は!」

「わ、私は別にこれでも‥」

「そういうわけにはいかんだろう。
 雪女、ちょっとこっち座れ」

「あ、あ、うん‥」

そういわれて雪女は黒田坊と部屋に入っていった

「‥‥‥」

青田坊は一人縁側に残されてしまった。

 
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