novel
□縁側
1ページ/2ページ
「おろして〜〜」
「落ちる落ちる!」
「若っ‥総大将に似て‥いたずらが過ぎますぞぉーーー!!」
ってなことがあった後の午後。
[縁側]
「うぅ‥痛い。」
「あーもう動くなずれる」
ぐるぐる
「できたぜ!」
「‥‥‥」
足を縄で縛られ、あげく逆さに吊り上げられたものだから、雪女は足を軽くすりむいていた。
「でもさ、すり傷くらい包帯なんか巻かなくても‥」
「そうはいくまい」
「わっ!黒田坊?!いたの?」
「いたのだ。」
「雪女、お前、縄から降ろしてやった後うまく歩けなくてくじいたろ」
「えっ‥」
「ワシも見たぞ!」
「ば、バレてた?」
「隠し事下手だからなぁ雪女は。」
「‥そ、そっか‥」
うまく隠せたと思ったのにな、と雪女はつぶやいた
「‥‥‥」
「‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥」
「それより青」
「な、なんだ」
「貴様まき方下手だな」
確かに足にぐるぐる巻いただけになっている
「あぁ?!うるせぇな!細かいんだよお前は!」
「わ、私は別にこれでも‥」
「そういうわけにはいかんだろう。
雪女、ちょっとこっち座れ」
「あ、あ、うん‥」
そういわれて雪女は黒田坊と部屋に入っていった
「‥‥‥」
青田坊は一人縁側に残されてしまった。