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□眠り姫(眠れる森の美女)・後編
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残された危険人物たちは…

「おやおや、楽しくなってきましたねぇ…」
メスを体内に沈めながら笑う。雷帝と雪彦の姿はすでにもうその場にいない。


「観察しがいがあるよ」

皆それぞれ蛮を追うのであった。





















「蛮…目覚めたってコトは、もしかして」
木々が生い茂る森の中に邪馬人と蛮の二人は手を繋いで歩いていた。
「…鏡に」
「そうか。(くそっ、あの男…)」






がさっ。



「「?」」
ふと茂みから影がひとつ。

「やっとみつけたぜ」
「士度!」
そう、あらわれたのは冬木士度。
「やっとみつけたぜ、美堂」

「みつけたのは君だけじゃないよ。」
「俺たちもだ」
さらに後ろからあらわれた花月と十兵衛。
「ちっ」
士度が軽く舌打ちした。そしていつの間にやら皆、構えていた。



士度VS花月VS十兵衛戦闘開始。








「好都合だ。蛮、今のうち逃げよう」
次こそは、みつからないようにと思考を巡らしながら蛮を抱き上げその場をあと
にした…。


















安全なのはゴールしかない。



結論はそこへと辿り着いた。が城にはいろいろと罠と言うよりは敵がいる可能性
が高い。




「やっ邪馬人…おろしてくれていいぜ‥っ」


抱き抱えられたままだった蛮は照れくさそうに言った。
「いや。別にこのままでいい。(むしろこのままのほうが。)」








刹那。










邪馬人の腕から蛮が消えた。
「!?」
「蛮は返してもらった。」「え……?親父っ!?」
浮遊感に襲われたと思いきや、蛮は父親の腕の中へといた。思わず父を見上げる
蛮。
「蛮は誰にも渡すわけにはいかん」
そういい始まりの会場へと向かった。
















ギィイイ‥‥‥





「お帰りなさい…なぁにアナタたが蛮のバージンうばっているのよ?」
真っ黒いオーラを背後に漂わせながら満面の笑みで問いかけるマリーア。

「マリーア‥‥こんな可愛い我が子をほっておけるわけがないだろう」
蛮を離す気がさらさらない父。
「うっとうしい!俺のドコがいぃんだよ!」
「すべてですよ」
その声はマリーアのものでも父のものでもない。






後ろからだ。



「クスッ美堂くんがお困りのようなので助けにまいりましたよ」
「赤屍っ!?」
目を丸くする蛮。また抱き抱えられ、蛮は疲れきっていた。そんな蛮を一度父の
腕から抱き上げてそっと下ろして頭を撫でる。





「疲れたでしょう。さ、部屋へ戻って寝ましょう。私が守ってさしあげます」

「赤屍……」





「よしっ!マクベス君!マイクお願い!」
「どうぞ」
「蛮の結婚相手は決まったわ!エントリーナンバーH番!赤屍蔵人!!!」









こうして、蛮争奪戦は幕を閉じた…が、未だ争奪戦がおこってるとかいないとか









 END.

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