「競馬とは?」
という初心者の方のために。
競馬って案外シリアスなスポーツなんですよw


〜競走馬の一生〜
日本の競馬界で活躍している競走馬、いわゆるサラブレッドは、その大半が北海道の日高で生まれます。
毎年生産される競走馬は(この次からは省略して馬と書きます。)約10000頭くらいだといわれています。
ここで生産された約10000頭の馬の中からエリート候補の約4000頭が中央競馬へ、
そしてそれよりちょっと少なめですが、それでもまあ約4000頭がそれぞれの地方競馬に進むわけです。
この地方競馬に進んだ中からも、有力な馬は活躍することによって中央競馬への道もひらかれたりもします。
最近ではコスモバルクなんかが有名ですね。
さて、ここからが馬たちにとっての運命の分かれ道。
そうです。ここからは厳しい調教の日々が待っているのです。
まず、馬たちは馬主さんの手から厩舎(きゅうしゃ)にあずけらます。
厩舎とは調教師さんが持つ、馬のための合宿所、イメージとしては相撲部屋とでも考えてもらえればOKです。
相撲部屋にたとえると、調教師は親方で、馬が力士ってな感じw
それぞれ厩舎によって調教の特徴も違いますし、馬の脚質や性別によっても得意不得意があったりします。
さて、厩舎といっても実際馬たちが調教を受けるのはトレセンです。
関東と関西に大きなトレセンがあり、厩舎も東西どちらかに属して調教を行っています。
ちなみに関東は美浦、関西は栗東です。
トレセンにはさまざまな設備が備わっており、その馬々に合った調教を施すことができるようになっています。
最近では坂路調教でスピードやムダのない走法を身につけさせるのが主流になってきたみたいですね。
でも坂路調教は脚にかかる負担が大きいので、あくまでも基本は負担の少ないダートコースやウッドチップコースでの調教がメインです。
こうして約1年〜2年訓練をされた馬は、成長の度合いを見計らって2歳秋〜3歳一杯くらいの間にデビューします。
3歳クラシック(皐月賞・日本ダービー・菊花賞)制覇を狙う場合は遅くても2歳冬くらいまでには新馬戦を走らねばなりません。
エリート中のエリートは、早いうちから力をつけ、話題になったりと表舞台で活躍しますが、それはほんの一握りの逸材中の逸材に過ぎないのです。
ほとんどの馬はそういった表舞台に出る幕はなく、まして1回も走らずに引退させられてしまうケースもまれではありません。
若くして華々しく才能が開花し、3歳から表舞台で活躍する馬もいれば、最下級の条件戦から一つ一つ勝ち上がって、やっと名前が世に知れ渡る馬もいます。
実に厳しい競争社会…はぁ〜…どこの世界も厳しいとこは厳しいもんです。
そんなこんなで、時の名馬になった馬も、夢半ばで引退を余儀なくされた馬も、競走馬生活を引退した後はどうなるかというと、
それぞれにまた道が用意されています。
しかし、彼らにはまず悪い待遇はありません。
もっともすばらしいのは、競走馬生活の中で優秀な成績を収めた馬達です。
牡馬の場合、現役時代の能力を買われ、種牡馬になります。それが良血馬ならなおのこと。
馬にとって最良の環境が整っている牧場で余生を過ごしながら血統の繁栄、つまり仔作りに励むわけです。
牝馬の場合でも、優秀な馬ならば種牡馬同様、繁殖牝馬として牧場で飼育され、未来のスターホース生産を行います。
残りの馬達の大半は乗馬になります。
つまり動物園や各牧場、馬事公苑などで背中に一般人を乗せて楽しませたり、
障害競走の道を進んできた馬はオリンピックに出場したり、
時代劇の合戦シーンなどで騎馬隊を演じたり、
また、珍しい白馬や芦毛の馬はGTレースの本馬場入場の先導役として活躍したりします。
どの道をとっても、馬達には幸せな環境で余生を過ごすことができる保障があるのです。
厳しい幼少時代、現役時代を経てサラブレッドたちは老いてゆくのです・・・
皆さんもそんな波乱万丈な一生を歩んでいる競走馬達に夢を賭けてみませんか?

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