PHASE-SEED&DESTINY
□Nobadys knows*SHERIL
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「シェリー!大丈夫かよ‥オイ?!」
「ぁ‥ディー‥大丈夫‥ちょっと休んでいただけだから。それより、本部からの連絡は?」
ディアッカに抱き起こされながらシェリルは、目頭を押さえつつ尋ねた。
「相変わらずの『砂嵐ノイズ』のまま。ま、気にすんなって。どーせ通信回線が復活したって、
まともな指示なんか しやしないんだし。」
「手厳しいのね。」
疲れた様に微笑むシェリルの唇に、ディアッカのソレが重なり シェリルは甘えた様にディアッカの広い胸へ
自分の身体を預けた。
「ココじゃあ何だし‥‥。」
そう言うとディアッカは、後ろ手にボタンを押し 部屋へシェリルを引き込み、有無も言わさずに
ベットへと押し倒す。久し振りの逢瀬を待てないディアッカの唇が、シェリルの首筋に押し当てられると
シェリルの身体は、ビクンと小さく跳ねた。
「ディー‥今日はダメ‥まだ‥――」
「今日は‥?って、まさかお前、また‥ッ?!」
ギュッと眉根を寄せたディアッカは、躊躇う事なくシェリルの上着に手を掛けると
力任せに左右へと引き裂いた。
すると キメの細かい陶磁器の様な白い肌に、くっきりと鬱血の痕が これ見よがしに散らばっており
ディアッカの握り締めた両の拳が、微かに震える。
「また‥『アイツ』にヤラレたのか‥‥?」