PHASE-SEED&DESTINY

□Nobadys knows*SHERIL 2
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「そんなんだから‥傷心のアナタを狙った『アルナカイザー』の連中が、今がチャンスとばかりに
接触して来てるんじゃなくて?」


「な‥ッ!何故その事を?!」


激しく狼狽したアスランは、咄嗟に口走った自分の言葉に ハッとし口を噤んだが、そんな彼をシェリルは、
肩で溜息をつきながら見た。


「どうしたの?本当に腑抜けになったの?それとも、やはり血は争えないとでも?!」

「判らないんだよ!俺は!どうすればいいのか‥‥。」



「アスランが望む世界は何なの?アナタの父、パトリック・ザラの思想を支持するテロリスト集団

アルナカイザーは、貴方をトップに祭り上げて プラントにも、地球にも その牙を剥こうとしてるのよ?!

アナタは前の戦争で、何を学んできたの?!」



小さく叫びながら拳を握り締め、真っ直ぐにアスランを睨みつけるシェリルの後ろに、
亡きカガリの姿を重ねたアスランは、一瞬 息を呑む。


「き‥君こそ、何故地球に居る?君は、プラントにとって重要な人間の筈だろ?!」


「…心配しなくても、『私』は働いているハズよ‥ラクスみたいにね‥‥。」


冗談とも本音とも取れない言葉を、低く吐くと シェリルは、アスランをジッと見据えた。


「それより、アルナカイザーには 何と返答したのよ?これは、ザフトの軍人じゃなく 私個人‥
シェリル・バジーナとして尋ねているのよ。」


ラクスの様にという言葉に反応していたアスランは、シェリルの強い瞳に蹴落とされた様に 半歩下がる。



「協力は出来ないと返事した。だが‥迷ったのも事実だ。俺は‥これから 何を信じて戦えばいいんだ

君の口ぶりじゃ、デュランダル議長も信じるに値しない様に聞こえる。だとしたら、誰を、何の大儀を信じ

戦えばいいんだ?!」



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