★×忍足侑士B★

□追従
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どこまでも追い掛けて。
自分のものにしてみせる。

□■追従□■

忍足が氷帝に行ってしまってからというもの、白石は暇を持て余していた。
忍足が近くにいた頃は、いつでも気が向いた時に出して抱くことが出来たのに、今ではそれが出来なくなってしまった。
暇潰しに謙也に手を出してみたこともあったが、やはり違っていた。
白石は自分でも気付いていなかったが、かなり忍足に夢中で、いなくなってしまったことはとてもショックだった。

「…なんかおもろいことあらへんかなぁ」

「…またろくでもないこと考えとるんやろ」

部活中に退屈そうに呟く白石に、謙也は嫌な予感がしていた。
しかし、今回その矛先が自分ではなく自分の従兄弟に向けられているということには気付けなかった。

***

「久し振りやな」

「し…白石…!?」

白石は、忍足には何も言わず、突然忍足の元を訪れた。
しかもその日は平日で、学校を休んでまでの行動だった。

「なんでここに居るん?学校は?」

「ええやん。自分に会いたくて来たんやから」

白石にとって、学校など忍足に比べれば必要ないも同然だった。
普段から思慮深く、ちゃんと考えてから行動する白石だったが、忍足のこととなると思い立ってすぐに行動してしまう。
そして、そうした時の行動は、大体において忍足にとっては迷惑なものだった。

「久し振りに来たんやし、ちょっとくらい家上がらせてくれるやろ?」

「…まあ…お茶くらいなら出してもええけど…」

忍足は気が乗らないながらも追い帰すことも出来ず、仕方なく白石を自宅に招き入れた。

***

「や、ぁああっ!」

「めっちゃ久し振りやなぁ、これ」

家に入ってすぐ、忍足は白石に押し倒された。
どれだけ抵抗しても、無理矢理押さえ付けられてしまい逃げることが出来ない。
いつの間にか忍足は乱暴に制服を剥ぎ取られ、ネクタイで両手を後ろ手に縛られていた。

「っん…あ、ぁあっ」

さんざん白石に弄ばれ開発されていた身体は、これからされることを予想してかすぐに受け入れる体勢を整えていった。

「やっぱ一番気持ちええわ…謙也よりずっとな」

「…っ!?謙也…?」

白石の呟きに、忍足の身体が強張る。
それに気付いた白石は、楽しそうに笑って肩を竦めて見せる。
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