★×跡部景吾A★
□お見舞注意報
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跡部が風邪を引いた。
珍しいことだ。
忍足は跡部が心配でたまらなかった。
一日中そわそわして、授業が終わると部活にも出ず、跡部の見舞に向かった。
□■お見舞注意報□■
「…と、せっかくやし、何か買うてくか」
見舞に行くのに手ぶらというのも恰好がつかない。
しかし学校を休むほど具合の悪い跡部が今何を欲しているのか判らない。
悩んだ末、忍足は跡部に電話してみることにした。
「出るかなー……」
『……はい…』
「あ、景ちゃん?起きとって大丈夫なん?」
『んー…眠れないから…』
声を聞いただけでも跡部が本当に辛そうなのが判る。
忍足は手早く用件だけを伝えることにした。
「今からお見舞行こ思て…何か欲しいもんある?」
『……薬』
「薬?」
『何でもいい…よく効くやつ買ってきて…』
「あ、ああ判った。ほな薬買うてくから、大人しく寝とるんやで」
電話を切り、忍足は跡部のリクエストに答えるべく薬局に向かった。
薬売場で、たくさん並んでいる薬を睨み、どれを買うべきか思案する。
(んー…熱高いんやったら解熱剤やけど、頭痛いなら鎮痛剤やなぁ…)
並んでいる箱を取っては裏の説明を熟読する。
しかしまだ決まらないようだ。
(粉薬より錠剤の方が飲みやすいか?でも水薬もいいかも…うーん…)
ここまでくると、ただの妖しい人にしか見えない。
忍足は商品棚の前を何回も往復した。
その時、あるものが忍足の目についた。
(…コレや!)
忍足はそれを取るとレジへ持っていき、購入した。
その時の顔は気持ち悪いほど爽やかな笑顔だった。
***
「景ちゃーん」
忍足は合鍵を使って跡部宅に入った。
寝室を覗くと、顔を真っ赤にし、全身に汗をかいて苦しそうに息をする跡部の姿が見える。
「大丈夫か?」
「ん…侑士、薬…」
「ああ、そのまま寝とり。俺がやるで」
起き上がろうとする跡部を制して、忍足は薬局の袋から買ってきたばかりの薬を取り出した。
パッケージを破り、一つずつパックされた薬を押し出す。
「一番早よ効くやつ買うてきたからな」
「ん…ありがと…」
忍足は跡部が被っている布団を剥いだ。
「侑士…?」
そのままベッドに乗り、跡部を抱き起こした。
跡部を横向きに膝に乗せ、左手で背中を支えるようにした。
「力抜いとるんやで」
「え?なんで…Σっ!!」
忍足はいきなり跡部の下着の中に手を入れた。
その指には薬を摘んで。
「力抜き…ただの座薬や、大丈夫…」
「やっ…やだぁ…っ」
薬といえば、普通の飲み薬のことを想像していた跡部は、激しく抵抗した。
しかし熱のためか殆ど力は入らず、そうこうしているうちに忍足の指は後孔に達した。
「やっ…嫌……っ」
入れ易いように計算された形の小さな座薬は、普段もっと大きくて太いものを受け入れている跡部の後孔にすんなり入った。
忍足は更に奥まで座薬を入れようとするので、指の中ほどまで挿ってしまう。
「やだぁあ…薬って…こんな…っ」
跡部は泣き出してしまう。
しかし忍足は反省するそぶりも見せず、もっと奥まで指を進めた。