★×跡部景吾A★
□正反対
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例えば古くからある由緒ある日本家屋。
そこに上品な西洋の人形を置いたらどう見えるだろうか?
□■正反対□■
周りから見たら不釣り合いで不自然かもしれない。
本来そこにあるべきでないもののようでもある。
しかし、周りの視線などまるで気にならないくらい、そこに愛が存在していたらどうだろうか?
「随分久し振りだな…学校が忙しいのか?」
「ん、まぁな。生徒会長ってのもなかなか大変だからな」
真田の恋人は、この家に似合わない西洋的な顔立ちをしていた。
「相変わらず年寄りみたいな部屋だな…もっと中学生らしいものでも置けばいいのに」
跡部は真田の部屋を見渡して呆れたように言った。
真田の部屋はいつもきちんと片付いていて、余計なものなど何一つとしてない整然としたものだった。
逆に跡部はいくつも部屋を持っていて、どの部屋にも色々なものが置かれていると言うのに。
「必要ないものは買わんからな。…何か問題でもあるのか?」
「いや…問題はないけど…全然飾りもないなんてつまんねぇだろ?」
跡部は溜息を吐いた。
床は勿論、壁にも飾りらしいものなどない。
一体誰がこの部屋を見て中学生の部屋だと判るだろうか。
「飾りなんかいらないだろう?…お前がいれば」
真田は唐突に跡部を後ろから抱き締めた。
跡部は驚いて身体を硬直させる。
「どんな飾りがあってもお前の前では霞んで見えるだろう…」
「ちょっ…真田…」
跡部は真田の腕の中から逃れようと身体を捩る。
しかし真田の腕の力は想像以上に強く、いくらテニスで鍛えているとはいえ女の力では抜け出せない。
「今はちょうど家族も出掛けているからな…」
真田は跡部の身体を軽々と抱き上げると襖を開けて奥の部屋に向かった。
そこにはまだ夕方だというのにきちんと布団が敷かれていた。
「…おい、これ…!」
真田は暴れる跡部を布団の上にそっと下ろした。
その布団は柔らかくて、肌触りも申し分ない。
「久し振りだからな…いいだろう?」
真田は跡部の唇を自分の唇で塞ぐとシャツのボタンをゆっくり外した。
跡部はビクッと肩を竦めたが、思いの外心地よい口付けに力が抜けてしまったかのように抵抗出来ないでいた。
「ん…、…けど、あんまり激しくすんなよ…?」
唇が離れると跡部は真田を見つめて先に念を押した。
真田はそれに目を細めて頷くと跡部のシャツを優しく脱がせた。
跡部の白い肌と、胸を包む清楚な下着が露わになる。
「また少し大きくなったんじゃないか?」
「ん…っ、そうか…?そういえばちょっと…きつくなってきたような…」
下着を外すと今までそれに押さえられていた胸が零れるように揺れる。
先端の突起は既に少し硬くなって存在を主張しているようだった。
「…んッ、ゃ…」
真田の指先がそこに触れると跡部は過敏に反応して声を漏らした。
真田はそこをしつこく愛撫しながらそっとスカートのホックを外して下ろし、すぐに下着も下ろした。
すると跡部は全裸にハイソックスだけの恰好になる。
「や…っ、靴下…脱ぐ…」
跡部はその恰好が恥ずかしいのか身体を丸めて自分で靴下を脱いだ。
「靴下だけ…っていうのもいいと思うぞ?」
「バカ…、こっちは恥ずかしいんだよ…!」