★×向日岳人A★

□裏・合宿
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夏といえば。
そんな話がきっかけで、合宿の計画が立てられた。

□■裏・合宿□■

夏休みに入る少し前、せっかくだから皆でどこかに出掛けたいという話が持ち上がった。
場所をどこにするかで散々もめたのだが、結局跡部の別荘ということで落ち着いた。
さすがは跡部というべきか、別荘というには豪華過ぎるほどで、広く綺麗で、テニスコートやプールまで完備されていて、高級リゾートに来ている気分だった。

「…個室もあるってのに、なんだってこんな狭いとこで寝なきゃなんねぇんだよ」

「まあまあ、いいじゃない。たまには」

「皆でごろごろしながら話すの楽Cし」

個室にベッドもあるのに、わざわざ大部屋に布団を持ち込み、皆で雑魚寝をすることになった。
せっかく合宿なのだから、寝ながら騒ぎたいということらしい。

「別にいいけどな…ただし枕投げだけは却下」

「えっ!?」

「ダメなんですか?」

「当たり前だろ。ここでそんなことしたら絶対何か壊すからな」

別荘の持ち主である跡部にそう言われては逆らうことも出来ず、仕方なく布団に適当に寝転がっての雑談ということになった。

***

そうして騒いでいるうちに、夜はどんどん更けていった。
元々民家からは離れた位置にあるため、外は信じられないほど静かだった。

「あ〜…俺眠くなってきたかも」

「もう?…まだまだこれからやろ?」

一番騒いでいた岳人が一番初めに眠気を訴えた。
といっても、他のメンバーはまだまだ眠くはなく、これからもっと騒ぐつもりでいた。

「俺昨日遅かったからさぁ…」

「…じゃあ目が覚めるようなことすればいいんじゃね?」

宍戸の一言に、忍足がニヤリと笑った。
何やらよからぬことを思い付いたらしい。
眠い眠いと言う岳人をそっと布団に寝かしつかせると肩を押さえ付ける。

「侑士?」

「眠いなら横になっとってええよ。寝かせる気はあらへんけど」

忍足の言動から、他のメンバーもその意図を察したらしい。
持っていた飲み物やお菓子等を放り出し、岳人に群がってくる。

「?」

「大人しくしてろって。眠いなら寝てろよ」

こんな風に囲まれて眠れるはずはないのだが、岳人は何が起きるのか判らず不思議そうに見上げている。
鳳と宍戸がさりげなく岳人の身体を押さえ付け、忍足が服の裾を捲くり上げる。

「えっ…?ちょっ、侑士?」

「ああ、暑いやろって思ってな」

ごまかしながら服をどんどん脱がせていく。
気付いたら上半身はすっかり裸になっていた。

「この辺人いないからな。騒いでも大丈夫だぜ」

「なら…」

「んっ…!」

忍足が胸の突起をキュッと摘むと岳人の身体がビクッと跳ねる。
そのまま捏ね回してみると突起は硬く、赤くなっていく。

「ちょっ…んっ…?」

忍足に触発されて、跡部ももう片方の突起を抓った。
それに怯んでいる隙に、ジローが短パンと下着を引きずり下ろしてしまった。
そこまでされると、岳人もさすがに身の危険を感じたらしい。
押さえ付けられながら、必死になって身体を隠そうともがく。

「やっ、やだって!」

「まあまあ。…ね、これとか使えそうじゃない?」

ジローは荷物の中から電動歯ブラシを取り出した。
それを見たメンバー達は一斉にニヤリと笑う。
忍足はそれを受け取ると、すっかり硬くなってしまっている胸の突起に押し付けてスイッチを入れた。

「ひっ…あ、ぁああっ!いっ…」

細かい振動が突起に指とは違う刺激を与える。
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