★×向日岳人A★
□君の隣
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大好き。
…だいすき。
だからずっと、傍にいたい。
□■君の隣□■
忍足は、彼女である岳人のことをそれは大事にしていた。
目に入れても痛くないほど、というのはまさにこのことだろうと誰もが言うくらいの溺愛振りだった。
岳人が欲しいものはなんでも与え、我が儘にも可能な範囲でなんでも応える。
周りから見ると、忍足が岳人に一方的に尽くしているかのようだったが、実際はそうではない。
岳人は岳人で、忍足の為に精一杯尽くしているのだ。
それは人前でではなく、二人きりの部屋の中でだけだったが、それでも忍足は満足だった。
今日もまた、忍足の家、二人きりの空間で甘い一時を過ごしていた。
「ん、…可愛えよ、岳人」
柔らかなベッドの端に腰掛け、忍足は膝の上に岳人を乗せていた。
岳人は忍足に啄むような口付けを何度も繰り返している。
「今日も二人でゆっくりしような」
そう言って、忍足はゆっくり岳人をベッドに押し倒した。
綺麗に切り揃えられた髪がシーツの上に広がる。
覆い被さるようにしてまた唇を重ねると、岳人の手が忍足の背に回された。
「大丈夫やから、力抜いとってな」
忍足はその手をそっと離させると、岳人の服を脱がせにかかった。
シャツのボタンを外して前を開けさせると、清楚な薄ピンクの下着に包まれた小振りな胸が見える。
岳人は元々小柄で、そのせいか胸も標準よりは幾分小さかった。
下着も脱がせてしまうと、その小さな胸が露わになり、岳人は恥ずかしそうに顔を背けた。
「可愛えなあ。…ほら、俺が揉んだるから」
「ん…ゃっ」
小さくとも、触ってみるとそこは柔らかく、忍足が揉むのに合わせて形を変える。
忍足の大きな掌に包まれた中、突起も少しずつ硬度を持ち始める。
「ほら、ここ気持ちええんやろ?」
暫く揉んだ後手を離し、突起を指先で摘んで転がすと岳人の秘部が熱くなる。
触れられてもいないのに秘部は濡れ始め、下着に染みを作り始めていた。
しかしそれを言うのは恥ずかしく、岳人はただ黙って目を伏せている。
「ん?…まさか、もう濡れてきたん?」
「ひゃっ!…っ…」
忍足の指が下着越しに秘部に触れると岳人が高い声をあげる。
どんなに隠しても忍足にはバレてしまう。
スカートと靴下はそのままに下着だけ引きずり下ろされて顔が赤くなる。
「濡れんの早なってきたなぁ…大分敏感な身体になってきたってことやな」
「んっ…侑士のせいだからな…」
こんな身体にしたのは忍足だと岳人は小さく反論するも、嫌がっている様子はない。
寧ろ忍足に身体を開発されていくのが嬉しかった。
岳人が付き合うのは忍足が初めてで、経験することは何もかも忍足が初めてだった。
「判っとるよ。最初は全然やったもんな」
「ひゃぅ…っ!ん、あっ」
愛液の滑りを借りて、忍足の指が押し込まれてきた。
痛みは全くなく、身体は悦んで指を受け入れた。
初めての時はさんざん痛がって泣いたのが、今では自ら欲しがるまでになっていた。
「っは、ぁ、んっ…侑士、いいから、早く…」
指では物足りないと、岳人が甘い声でねだった。
胸の突起も両方とも綺麗なピンク色になって尖り、秘部は十分潤って開いていた。
「ええよ。なら力抜いとってな」
「んっ…あ、ぁんっ、ふああっ…!」
忍足の自身が岳人の中に入り込んでいく。
初めての時から岳人は忍足の自身を生で入れることを求めた。
まだ学生で、もしものことがあってはまずいと忍足は説明したが、岳人は絶対に譲らなかった。