★×向日岳人A★

□キモチノカタチ
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好きだから欲しくなる。
欲しくなるくらいに、大好き。

□■キモチノカタチ□■

日吉と岳人は、昼になると必ず屋上に来ていた。
ここなら、誰にも邪魔されずに二人っきりで弁当を食べることが出来る。
学年は違うが、二人は恋人同士で、出来るだけこうして二人きりになろうとしているのである。
今日も岳人は日吉の弁当を摘み食いしつつ食事を進めていた。

「ん、やっぱ日吉の弁当美味いよなー」

「そうですか?…ほら、零してますよ」

日吉はまるで母親のように、岳人の世話をしながら綺麗に弁当箱を空にした。
性格故か、食べ終わった後はきちんと包み直して自分の横に置く。

「もう少し時間あるよな」

「そうですね」

こうして食事の後時間が残った時は、適当に話して時間を潰すのがいつものパターンだが、今日は岳人が妙に大人しい。
どうしたのかと日吉が不思議そうにしていると、岳人が急に飛び掛かってきた。

「っ!?」

あまりに突然のことに反応出来ず、その勢いで転落防止のフェンスに背中がぶつかる。
何があったのかと問い掛ける暇もなく、岳人に唇を重ねられて硬直する。

「…っ、どうしたんですか?急に…」

少しして唇が離れたタイミングを狙って問い掛けると、岳人はどこか恥ずかしそうに目を伏せた。

「…なんか、急に…その、…したくなった、から…」

ぼそぼそと呟くように告げられた言葉に思わず目を丸くする。
日吉が何も言えずにいると、岳人が身体を屈め、日吉のベルトを外し、ズボンを下ろして前を寛げてしまう。

「ちょっ…先輩!」

「いいから」

岳人は日吉の制止を無視してさっさと自身を口に含んでしまう。
舌を絡めるようにして懸命に自身をしゃぶる。
唾液が自身に絡み、いやらしい水音がする。

「ふっ…ぅ、んぁ」

ぴちゃぴちゃと子猫がミルクを舐めるように舐めたかと思うと、口いっぱいに含んで顔を上下させる。
そんなことをされてしまうと、日吉の自身はどんどん硬くなってしまう。

「せ、先輩…」

「っふ…あ、ん…んー…っ」

岳人はしゃぶりながら自分のベルトを抜き、ズボンと下着を下ろしてしまう。
こんなに明るいうちから、屋外で、しかも学校で下肢を曝している。

「っは…あ、っ」

岳人は口を離すと、蕾を慣らしもしないまま日吉に跨がった。
自身に手を添え、蕾に上手く自身を宛がう。
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