★×向日岳人A★

□翼枷
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俺だけを見ればいい。
他の人なんか、見なければいい。

□■翼枷□■

日吉と岳人が付き合い始めたのは、今から少し前のこと。
ダブルスを組んでの練習がきっかけだった。
どちらかといえば日吉の方が岳人のことが好きで、何かと気に掛けているような感じだった。
岳人の方はというと、付き合い始めてからも自由に振る舞っていて、同じ3年生のメンバーとも変わらず仲良くしていた。
同じ学年で、ずっと一緒に頑張ってきたのだから、仲が良いのは当然だと日吉も理解はしているものの、やはり少しは気になってしまう。
それが嫉妬で、醜いものだと頭では判っているのだが、どうしても我慢が出来ない。

「先輩。…ちょっと、いいですか?」

「ん?…ああ、うん。じゃーまた後で」

部活の休憩中、相変わらず楽しそうに3年生と話している岳人を見て、どうしようもなく苛立った日吉は、適当な理由を付けて岳人を部室に連れ込んだ。
休憩中とはいえ、部室には誰もいない。

「急にどうしたんだよ?あんまりゆっくりしてたら休憩終わ…っ!?」

先に岳人を部室に入れ、後ろ手に鍵を掛けた日吉は、唐突に岳人を床に押し倒した。
岳人は必死にもがくものの、体格の差もあり、また日吉が起き上がることの出来ないように押さえ付けてしまい、身動きが取れない。

「おいっ、何考えてんだよ!」

動けないなら、と岳人が口での抵抗を試みるが、日吉は聞く耳を持たない。
押さえ付けたまま、シャツを一気に胸の上まで捲くり上げてしまう。

「!!ひ、日吉っ…!」

さすがに何をするつもりか理解した岳人は、ほとんど動かない手足をばたつかせる。
日吉はそんな抵抗は物ともせず、岳人の胸の突起を強く摘んだ。

「ひぁっ!」

「大人しくしてて下さいね」

片手で突起を弄りながら、もう片方の手で器用にズボンを引きずり下ろす。
そして露わになった自身をさっさと握り込み、乱暴なほど激しく扱く。

「やっ、あ、ぁあっ!ン、ぅっ」

快感に敏感な岳人はそれだけでビクビクと身体を跳ねさせる。
日吉は口元に笑みを浮かべると、先端の窪みに爪を立てて痛いほどの刺激を与える。

「ぃっ…あ、あっ…!」

じわりと滲み始めた先走りを塗り伸ばすようにすると、くちゅくちゅといやらしい音がする。
それに快感を煽られ、岳人は更に感じてしまう。
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