★×向日岳人A★

□LONELY
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こっちを見て。
見てくれなきゃ、淋しい。

□■LONELY□■

岳人が日吉と付き合うようになってから、もう暫く経つ。
ところが、そういった行為に対して淡泊な日吉は、岳人が誘っても、なかなか抱くことはなかった。
岳人はそれが不満で仕方がなかった。
もしかして、自分に魅力を感じていないのではないか。
そんなことを考えてしまうほどになっていた。
今日、そんな思いを抱えながら岳人は日吉の家に泊まりに来た。
広い日吉の家の中、日吉の部屋は他の部屋と少し離れていて、あまり声も聞こえない。
今日こそは、と岳人は日吉に抱き着いた。

「…先輩?」

「いいだろ?もう皆寝たって」

日吉も、もう布団を敷いて寝るだけの状態だ。
恋人と二人きり、この状況で期待するなという方が無理である。

「ダメですよ。明日も朝練があるでしょう」

ところが、岳人の誘いを、日吉はにべもなく断ってしまう。
抱き着いてくる岳人を引き剥がし、さっさと寝ようとする。
その行動に、岳人は不満を更に募らせていく。

「っ…なんだよ!俺としたくないっていうのかよ…!」

「そういうわけじゃありませんけど…」

「もういい!一人でするからあっち行ってろよ」

期待してすっかり熱くなってしまった身体を持て余して、岳人は日吉に着せてもらった寝間着をさっさと脱ぎ捨てていく。
恥ずかしげもなく下着まで脱いでいくその姿に、日吉は釘付けになっていた。

「な…何してるんですか…」

「一人でやるって言っただろ」

すっかり自棄になってしまっている岳人は、日吉の方を見もしないで答えると、自分の自身を握り、自慰を始めた。
あまりに唐突なその行動に、日吉はどうしたらいいか判らずそれを眺めるしかなかった。

「はぁっ…あ、ん、…んんっ」

最初は控え目に弄っていただけだったが、そのうちもっと気持ちよくなろうと大きく手を動かすようになってくる。
自身から溢れた先走りは脚を伝い岳人の蕾まで濡らしていった。

「ひぁっ…!あ、あっ」

更に、岳人は自身だけでは物足りないのか、先走りを利用して自ら蕾に指を捩込んでいく。
太くない岳人の指は先走りの滑りも借りてそれほど抵抗なく蕾の中に入っていった。

「ゃ、ぁっ…はぁあっ…あ、いぃっ」

目を閉じ、身体を震わせながら快感を貪る岳人はひどくいやらしく日吉の目に写った。
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