★×忍足侑士B★

□NUDE
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下腹部が重くなり、内股が震える。
この感覚は、どこかで覚えがあった。

「ひ、日吉っ!ちょっ…ストップ!」

その感覚の正体に気付くや否や正気に戻った忍足は声を張り上げた。
このままではとんでもない醜態を曝してしまう。

「なんですか?」

「あ、あかん。ホンマに…出てまう…」

「いいですよ、出して」

日吉は忍足の訴えを正しく理解していないらしい。
半泣きになりながら忍足が首を横に振っても、変わらず自身を扱く。

「や、あ、あかん…っ…!」

忍足はそう訴えるのと同時に、勃ち上がった自身から勢いよく放尿してしまっていた。
びちゃびちゃと音を立てて腹を濡らしていく。

「ぁ…っ…」

独特の臭いが部屋いっぱいに広がり、シーツはべとべとに濡れる。
忍足はあまりの羞恥に顔を真っ赤にして震えていた。

「あかんって…言うたやろ…」

まともに日吉の顔を見ることが出来ない。
日吉は自身から手を離すと、唐突に忍足を抱き締めた。

「ひ…よし…?」

「すみません。でも…すごく綺麗でした」

忍足が放ったもので濡れて汚れてしまうのも構わず、日吉は抱き締める力を強める。
忍足は未だ羞恥を感じながらも、その優しい腕に安堵して目を閉じた。

「なんて言うか…こういう、普通は見えないところも見えるのが、すごく嬉しいです」

普段あまり感情を表に出さない日吉の言葉に、忍足は胸が熱くなるのを感じた。

「日吉が…そう言うんやったら…」

忍足はそっと自分からも日吉の背に両手を回した。
羞恥は確かに感じるものの、それ以上に嬉しくて仕方がなかった。

「…続き、してもいいですか?」

「ん、ええよ。…その代わり、ちゃんと優しくしてくれな嫌やで?」

二人は顔を見合わせて笑うと、そのままゆっくりと唇を重ねた。
甘い口付けに、喜びが胸を満たしていく。

「…好きやで」

「好きですよ」

そうして、二人は身体を重ねた。
日吉は言葉通りに、本当に優しく忍足を抱いた。

***

「…もう二度とあんなことせぇへんからな」

「さっきはいいって言ったじゃないですか」

「やってやっぱり恥ずかしいんやもん」

何もかも見せてもいいと思っても、恥ずかしいものは恥ずかしいと赤くなる忍足は、日吉にはとても可愛く見えた。
大好きな人の何もかも、日吉は全てを愛していた。

□■END□■
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