★×忍足侑士B★

□追従
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「やって自分が居らんくなって暇やったし。ちょうどええかなって」

白石は悪びれた風もなく軽い調子で答える。
幼い頃から仲の良かった従兄弟が、まさかそんな目に遭っていたとは思わなかった忍足は、その事実に絶望するしかなかった。

「まぁ…謙也やとつまらへんかったし、もう何かすることもないやろうけど」

「っ…謙也に、そんなこと…っひぁあ!」

忍足が言い返そうとしたところで、突然突き上げが激しくなる。
そのせいで、まともに言葉も紡げなくなってしまう。

「や、止めっ…ぃ、あ…あぁっ!」

ついでに自身も扱かれると、先端から大量の先走りが溢れ出る。

「…な、ここ…鍵掛けてへんのやで?」

「っ!」

白石に耳元で囁かれ、今更ここが玄関先だということを思い出した。
先ほどからさんざん声をあげてしまっていたが、もしかしたら人が聞いているかもしれない。
それどころか、そのドアが開いて誰か入ってくるかもしれない。
そんな不安に駆られ、忍足は身体を強張らせてしまう。

「っふ…ぅ、んンんっ!」

それでも突き上げは激しさを増すばかりで、忍足は血が出るほどにきつく唇を噛み締めた。

「なあ、気持ちええんやろ?もっと声出したらええやん」

「ン、っ…ぁ、あああっ!」

指先で唇をなぞられ、きつく閉じていたそこが開いてしまう。
そして、もはや我慢出来なくなり、誰かが聞いているなどということは気にもならないように甘い声をあげる。

「やっぱええわ…その声も可愛えし」

「ひ、ぁっ…し、らいし…ぃ…!」

忍足にはまともな思考能力は残っていなかった。
ただ欲望のまま自分から腰を揺らし、内壁をきつく締め付ける。

「ははっ…なぁ、こっち帰って来んか?また可愛がったるで?」

「ぁう…あ、また…ぁ…?」

快感の波に飲み込まれながら、忍足はその言葉に頷いてしまいそうになっていた。

「ま、ええわ。帰って来んくても、また俺が来るしな?」

「や、やぁあっ!イく、も…ぁああぁあっ!」

忍足は白石の自身をきつく締め付けて達してしまった。
そしてその直後に、白石の熱を身体の奥に感じた。

「可愛えわ…ホンマ、愛しとるよ」

「ん…」

ぐったりとした忍足は、ぼんやりと聞こえる白石の声にうっとりと目を細めた。
どれだけ嫌がって見せても、心は白石に従順になってしまっていた。

□■END□■
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