★×忍足侑士B★

□操り人形
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必死に力を込めてみても、バイブが少しずつ押し出されていくだけで、抜けるにはまだ時間が掛かりそうだ。
それでも、榊は手を出そうとはせず、ただ楽しそうに眺めているのみだ。
そんな状況でも、忍足は必死に榊の言うことに従う。
一度快感を知ってしまった忍足の身体は、もう榊でなければ満足出来ないほどになっているのだ。

「ふ、っぅ…あ、ぁああっ!」

たっぷりと時間を掛けて、やっとバイブが完全に抜け落ちた。
それでも振動を続けるバイブがフローリングの上を転がって音を立てる。
忍足は力が抜けてしまい、ずるずるとしゃがみ込んでしまっている。

「はっ…はぁ…」

榊はそれを拾い上げてスイッチを切り、バイブを近くに放った。

「腰を上げなさい」

「はっ…ぁ、んんっ」

忍足は言われるまま、腰を高く上げる。
身体に力が入らず、上体は床に伏せたままだ。
榊はズボンの前を寛げ、忍足のそこに自身を捩込んだ。

「ぃあ…あ、ぁあっ!」

「どうした?これが欲しかったのだろう?」

「は、ぁん…あ…欲し、かった…です…」

快感に素直になった忍足は、何度も頷いた。
榊の熱い自身に内壁を犯されているという感覚が気持ちよくて仕方なく、忍足の瞳からは涙が溢れていた。

「ん、ぁ…はぁあっ!あ、ん…やぁあっ」

榊の自身が内壁を擦る度、忍足の口からは甘い声が漏れる。
その自分の声すら聴覚を刺激し、忍足は何も考えられなくなっていく。

「ふ、ぁ…ああ…」

溢れ出した先走りが床を濡らし、水溜まりを作っている。
突き上げに合わせて自分も腰が揺れてしまうが、止めることも出来ない。

「はぅ…あ、な、中にっ…いっぱい…っ」

「ああ。たっぷりと注いでやろう。だから…零すんじゃないぞ?」

段々と突き上げが激しくなっていく。
忍足の視界が真っ白に染まり、何も考えられなくなっていく。

「ひぃあ…あ、ぃや…あぁああっ!」

「っく…」

ビクビクと身体を震わせながら忍足が達してしまうと、それに続いて榊も達し、中に大量の白濁を注ぎ込んだ。
その熱に、忍足は恍惚とした表情を浮かべている。
中から榊の自身が引き抜かれると、そのまま床に崩れ落ちた。

「片付けはちゃんとしておくように」

「…はい…」

さっさと部屋を出ていく榊に、忍足はそっと目を伏せた。
人形でも構わない。
榊の隣は、麻薬のように心地よいのだ。
忍足は、もうそこから抜け出すことは出来ない。

□■END□■
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