★×向日岳人A★

□ストレート
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元々あまり体力のない岳人は、それだけで疲れ切ってしまい、日吉の上に突っ伏した。
そのせいで岳人が吐き出した生温かい液体が日吉にも触れるが、不思議と嫌ではなかった。
日吉は、気付いたら岳人に口付けていた。

「っん…!」

目の前でそんなものを見せられて、信じられないはずがなかった。
そして、それにどうしようもなく興奮していた。

「先輩…抱かせて下さい」

その言葉と共に、岳人の視界が回転した。

***

「あ、ぁあっ!ひ、ぃっ」

日吉の部屋にはベッドはない。
その代わり、綺麗に敷かれた布団の上に、仰向けに押し倒されている。
日吉の自身が挿入された蕾は限界まで拡がっていたが、不思議と痛みはほとんどなかった。
今感じているのはどうしようもない快感。
岳人の自身は触れられてもいないのに硬く勃ち上がっていた。

「はぁっ…、先輩、っ」

「ん、っ…ゃ、あ、ぁうっ…!や、ぁああっ!」

岳人の口から、甲高い声が引っ切りなしにあがる。
それだけ、蕾から感じる快感が強いということだ。

「ひ、よし、ぃっ…もっと、奥っ…まで…っ」

「っいい、ですよ…」

岳人の細い腰を掴み、最奥まで強く突き上げる。
突き上げる度、いやらしい水音がし、岳人の聴覚まで犯していく。
自身の先端からはとめどなく先走りが溢れ、腹を伝って結合部まで零れ落ちていった。

「も、もぉ…っ、イ、く…イっちゃ、ぁ…あっ」

岳人の瞳からは涙も溢れ出していた。
そんな表情にも、日吉は興奮し、ゴクリと喉を鳴らす。
その身体ごと、下から思い切り強く揺さ振って、最奥まで自身を捩込む。

「や、ぁ…いや、ぁあああっ!」

「っ…!」

岳人が大きく腰を跳ねさせながら達するのと同時に、日吉もまた中に大量の白濁を注ぎ込んだ。
余韻に岳人はビクビクと身体を跳ねさせ、切れ切れに日吉の名前を呼ぶ。

「ひ、よし…っ…」

「…先輩、…好きです」

不意に日吉に告げられた言葉は、日吉が滅多に口にすることのない単語だった。
岳人はその言葉と温もりに嬉しそうに笑い、日吉に抱き着いた。

「…日吉。…好き。…大好き」

「…はい」

まっすぐに伝えられる言葉は、擽ったく、とても心地良かった。
それに身を任せ、岳人はそっと目を伏せた。

□■END□■
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