★×跡部景吾A★

□コンプレックス
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宍戸が胸から手を離した。
跡部はよく判らないといった表情で宍戸を見る。
宍戸は自身を取り出した。

「あ…ふ、フェラ…する…の?」

跡部はちょっと困惑した表情で聞いた。
何故なら跡部はフェラが最も苦手だからだ。
すぐ歯に引っ掛けてしまったり、吐き出してしまったりする。
しかし宍戸は首を横に振るとベッドに座った。

「跡部、ここ座れ」

跡部は言われた通り、宍戸の脚の間に座る。
ちょうど目の前に宍戸自身がくる。

「膝で立って…そう」

跡部が膝立ちになると、宍戸はまた跡部の胸を鷲掴みにした。
そしてその胸で自身を挟ませる。

「あ…っ」

脈打つ熱い宍戸自身が、やはり跡部の胸に微妙な快感を与える。

「自分で胸持って…擦ってみろよ」

「え…っ、こう?」

跡部は胸を両手で抱えるようにし、身体を上下に揺らし始めた。
胸で扱くようなそれは、所謂パイズリというもの。

「あ…あぁあっ、ヒ…」

「ホラ、ちゃんと擦れよ」

「ん…ひぃ…っあ」

宍戸自身と胸が擦れ、自分で自分の性感態を虐めることになる。
しかし、一度快感を覚えるとやめることは出来なくなる。

「あっ、アぁんダメぇ…ひぃ、あっ…あ!」

宍戸の先端から出る先走りが跡部の胸を濡らし、擦れる度に水音がする。
跡部は襲い来る快感に眉をひそめながらも懸命に続けた。

「あ…あぁああ…っ…もぉ…だめぇえ」

跡部が言うと、宍戸は跡部の胸の突起を抓った。
跡部は思わず胸をぎゅっと寄せた。

「ひ…あぁああっ!」

「…く…っ」

跡部は何とそれだけで絶頂を迎え、宍戸もまた跡部に顔射した。
跡部は胸を抱えていた腕をだらりと下げ、がくがく身体を震わせた。
宍戸はそんな跡部を抱き上げ、ベッドに寝かせると、スカートを捲くった。

「もう挿れるぜ?」

「うん…っ、あ…あ、ぁあああっ」

脚を腰が浮くぐらいまで持ち上げられると、自分の脚で胸を押し潰す恰好になってしまう。
宍戸自身はゆっくり中に挿ってきて、跡部は息を吐いてそれを受け入れる。
全部挿った…そう思った瞬間、いきなり律動を開始される。

「あああぁあっ!きゃあっ!や、ぁあっ」

揺さ振られると、それに合わせて胸も揺れる。
跡部の内壁は宍戸自身をきつく締め付ける。

「あっ…ぅあっ、あ!ひぃあ、ふぅ…っ」

ぐちゃぐちゃと耳を塞ぎたくなるような水音が聞こえる。
律動のスピードが速くなると、跡部はすぐ絶頂に追いやられる。

「だめぇ…っ、イ…イっちゃぁう…やぁあん!」

それを聞くと、宍戸は跡部の胸の突起を抓る。
瞬間、跡部の背がしなり、シーツと背の間に隙間が出来る。
そして跡部は一瞬びくっと痙攣した後、宍戸自身を思い切り締め付けながら潮を噴いた。
直後、宍戸の白濁が中に注がれた。

「あ…あぁぁ…」

跡部はすぐぐったりして、そのまま眠りに就いた。
その間に、宍戸は跡部の身体を綺麗にしてやる。

「跡部?…まだ…寝てんのか。まったく…」

跡部はまだ気付いていなかった。
帰りに身に着ける下着がないということに。
敏感な跡部は帰りにも同じように胸で感じてしまうだろう。
宍戸はその姿を思い浮かべてほくそ笑んだ。


END
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