★×跡部景吾A★

□興味→実践→恋愛
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突然跡部の身体が跳ねた。
自分の意思とは無関係だった。
宍戸は跡部が反応したその場所をつつく。

「やだ、あっ!やめ…ああぁあっ」

「あ、ここが『前立腺』っていうのか」

宍戸は、まるでおもちゃで遊ぶように跡部の身体を弄ぶ。
そして何かを思い出したかのように鞄を開け、中を探った。

「あったあった。跡部、力抜いてろよー」

「え?…ヒィっ!!」

宍戸が持っていたのはバイブ。
なかなかの大きさ。
それにローションを塗り、後孔に押し当てられる。

「挿れるぜ?」

「あ…ああぁぁ……」

腹の中に異物が挿ってくるのに、跡部は必死になって耐えた。
しかし。

カチッ

「ひっ、あ!ぃやああぁあっ!ぅあーっ」

バイブのスイッチが入り、振動を始めると、もう羞恥より先に激し過ぎる快感が襲ってくる。

「や、やぁあっ!抜いて、抜いっ、てぇえ!!」

「やば…何かヘンなカンジしてきた…」

宍戸はそう言うと、自分の下着を脱いで跡部の腰に跨がる。

「挿れてくれよ…」

宍戸は騎乗位で、自ら腰を下ろした。
宍戸の狭い膣に跡部の自身が埋まる。

「あぁああ…あっ、宍戸ぉ…っ、ぃや…ぁっ」

「痛…こんな…」

宍戸も辛そうに顔を歪めている。
跡部は後孔のバイブと自身に絡み付く宍戸の内壁に、気が狂いそうだった。

「ふあぁ、あっ!宍戸、やめて…ぇっ」

跡部は言いながら、快感に耐え切れず、自ら腰を揺らしていた。
それはゆっくりと、だが確実に宍戸も快楽の淵へと追い詰めていく。

「あぁ…くぅ…っ、宍戸…抜いて…出ちゃうぅ…」

「ヤバ…こっちも、イきそう…」

宍戸は跡部の後孔のバイブをぐいっと奥まで押し込んだ。

「ひ、ぁあああーーっ!!!!出るぅ……っ」

「う、あ…あっ」

跡部は泣き叫びながら、我慢出来ず宍戸の中に出してしまう。
宍戸も少し遅れて達した。
バイブを抜いてやり、自身も抜かせてやった。

「はぁ…はぁっ、……」

「跡部…?」

「も…いや…だ。俺は…お前のこと…好き、だった…のに…」

跡部は情けないことに、ぼろぼろ泣きながら、女々しく宍戸を責めた。
まるで欝陶しい勘違い女のように。

「…悪い。でも…跡部が、初めてだったんだぜ?」

「…え?」

跡部は耳を疑った。
ついさっき、妙に慣れた感じで自分を玩具で犯し、何の躊躇いもなく自身を受け入れたのに。
初めてだなんて嘘だろうと思った。
しかし、宍戸の顔は真剣そのものだった。

「今の…嘘じゃないのか?じゃあ、何でこんな…玩具なんか…」

「それは…ちょっと、最近…話題になってるって言うか…」

同人誌。
中学生くらいから興味を持つ人も多い。
今宍戸の周りではその話題で持ち切りだった。
そして、性に関して興味深々なのが災いして、ということらしい。

「ゴメンな」

「……………い」

「は?」

「気持ち…よかったし、宍戸が好きだから…別に…いやじゃなかった…かも」

跡部はぼそぼそ言った。
その顔は真っ赤で、普段の跡部とはまるで違う。

「じゃあまたしてもいいのか!?」

宍戸は目を輝かせて言う。
ハッキリ言って、相当恥ずかしかったが、そこは惚れた弱み。

「…考えとく」

結局、どんな形であれ、好きな相手と通じ合えるのは素敵なことなのだと、跡部は思った。

(気持ちよかったのは本当だしな…。なんか…クセになりそう…)


END
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