★×向日岳人A★

□君の隣
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「あぁ…熱、い…侑士、の…ッ」

入り込んできた自身の熱が直接伝わり、その熱さに岳人はうっとりと目を細める。
自分に好きな人の子供が出来るのは構わなかった。
岳人は決して離さないとばかりに内壁を締め付けている。
そんな中、忍足の突き上げが開始された。

「ひああっ、ん、ぅあ…ぁんっ」

いやらしい水音と共に、激しい快感が襲う。
突き上げられる度に内壁が収縮し、忍足の先走りや精液を零すまいとする。

「はっ、あ、侑士、ここも…」

岳人は突き上げるだけでなくもっと刺激が欲しくなり、忍足の手を取って自分の胸に触れさせる。
その柔らかな感触に忍足は表情を緩め、そのまま岳人の求めるままに胸を揉む。

「あっ、んん…!ひっ、侑士、気持ち、い…?」

「ああ、めっちゃ気持ちええよ」

忍足がそう答えると、岳人は本当に幸せそうに笑った。
その表情を見ているだけで忍足もまた幸せを感じる。
忍足は愛しそうに口付けを繰り返しながら突き上げを激しくしていった。

「やぁああっ!イくっ、も、イっちゃ…ぁあん!」

岳人は惜し気もなく甘く高い声をあげて忍足にしがみつく。
内壁が痙攣し、絶頂が近いことを忍足に伝えていた。
忍足もまたそろそろ限界で、先走りをダラダラと流しながら岳人の最奥を狙って突き上げる。

「も、ダメぇえ…!んぁ、ぁあぁあっ!」

「っく…!」

岳人が潮を噴いた時、忍足も岳人の中に熱い白濁を注ぎ込んだ。
二人は荒い呼吸の中軽い口付けを繰り返した。

「…ん、…お腹熱い…」

岳人は愛しそうに自分の腹を撫でる。
中に出されただけで、妊娠したわけではないが、それでも期待せずにはいられない。
岳人は初めての相手である忍足に何もかも捧げる覚悟があった。

「そんなに焦らんでも…卒業して、…結婚したら、子供くらい何人でも作ったるのに」

「早く欲しいんだからしょうがないだろ。…周りはまだ早いとか言うけど」

こんな時、年齢という自分の力ではどうにもならないことがもどかしくて仕方ない。
自分が大人だったら、と毎日思っている。

「大丈夫やって。…ずっと好きで居るからな」

「…うん」

二人はゆっくりと唇を重ねる。
お互いの隣は、他の誰にも譲らない。
一生を共に過ごす、最愛の人として。

□■END□■
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