★×向日岳人A★
□キモチノカタチ
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「ん…んん…ッ!」
岳人は痛みに眉を寄せながらも必死に自身を飲み込んでいく。
内壁は熱く絡み付くように収縮し、自身をきつく締め付ける。
時間を掛けて根元まで銜え込むと、岳人は日吉の首に腕を回してしがみついた。
しっとりと汗ばんだ頬は上気して桃色に染まり、とても官能的で日吉を煽った。
「…ッ、ぁん!」
それに我慢出来なくなった日吉が、下から岳人を突き上げる。
ガクンと身体が揺れて、綺麗に切り揃えられた髪が乱れる。
汗で額や頬に張り付くのも構わずに、岳人は自らも腰を揺らし、日吉に口付けをねだった。
「はっ、ふ…ぅ、んん…ん」
くちゅくちゅと水音を立てて舌を絡ませていると、頭の中すらも熱くなり、意識はぼんやりと霞んでいく。
自身を銜え込む蕾はぱっくりと開き、日吉の先走りを隙間からトロトロと溢れさせていた。
「ぁっ、んゃぁああっ!ひ、よ…ンあっ!」
「少し、我慢してて下さい」
いきなり視界が回転する。
頭を固い床にぶつけて痛むが、気にする間もなく日吉に腰を抱えられ、乱暴に中を掻き回されていく。
視界がチカチカと白く光り、もう何も考えられなくなっていく。
「や、あ、激しっ、ぁん!ふ、あぁっ」
ガクガクと揺さ振られ、自身の先端から先走りが飛び散る。
それは腹や胸、更には岳人の顔さえも濡らしていく。
そのどうしようもないいやらしさに、日吉は視覚的にも興奮してしまい、腰に回していた片手を自身に移動させて少し乱暴に扱き上げた。
「あぁぁああっ!や、ダメぇえッ!!」
岳人が震えながら叫ぶのと同時に、自身からは白濁が噴き出していた。
その直後に、日吉の白濁が岳人の中に吐き出された。
「っく…」
「あっ、は…ぁ…」
岳人は小さく身体を震わせながら日吉にしがみついた。
日吉は岳人の髪をそっと撫でてやりながら、ゆっくりと唇を重ねた。
「日吉…好き」
「…はい。俺も好きですよ」
しっかりと抱き締めながら告げられた言葉に、岳人は嬉しそうに表情を綻ばせた。
日吉は真面目で、あまりこういうことを仕掛けてはくれないが、それでもちゃんと岳人を愛してくれている。
岳人はそれを知っていて、日吉のことが大好きだ。
少し、気持ちの形は違っていても、それでも二人は幸せだった。
それが、二人の世界の形だった。
□■END□■