夢拾参夜

□第参夜
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 叫んだ。暑さも、何もかも払拭するように。
「だから……、ぼくは夏が嫌いだ!」

――ドンッ!
――ドンッ!
――ドンッ!
――ドンッ!
――ドンッ!

 その日、同じニュースが延々と流れていた。
「本日午後三時過ぎ、太陽が撃ち落されました。太陽からは五発の弾丸が確認され、現在犯人を追っています。犯人は解り次第、速報でお伝えします」
美人のレポーターは、近くにいた人にインタビューを続けている。

――夏、最高じゃないか……。

 ぼくは月に手を伸ばした。もう、辺りは暗い。隣の部屋からはジャズが聞こえる。ぼくは静かに目を閉じた。

 目が覚めた。
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